オンラインことばのリハビリ

私は19年間、病院勤務の言語聴覚士(ST)として働き、大変忙しい毎日でしたが、やりがいのある充実した日々を送ってきました。

悩むこと、落ち込むことは幾度となくありましたが、仲間が、そして家族が支えてくれました。

そして何より、患者さんが回復されていく姿や、ご家族の笑顔を見ると、どんな辛い想いも乗り越えられました。

 

仲間と働くことが大好きだった私が、病院を辞めることは大きな決断でしたが、思いきって辞めてオンラインリハビリを開設したのは、STとして病院で働きながらずっと心の中に抱えていた「STリハ難民問題」と「STリハ地域格差問題」に取り組んでみようと思ったからです。

 

「STリハ難民問題」というのは、言語聴覚士が少ないために、言語聴覚士のリハビリを受けたくても受けられずに困っている方がいるという問題です。

「STリハ地域格差問題」というのは、そもそも少ない言語聴覚士が都市部に集中しており、地方、特に田舎ほど言語聴覚士不足が深刻で言語聴覚士のリハビリを受けることが難しいという問題です。

 

STのリハビリを受けられなくて困っている方が一人でも減って欲しい!

お一人でも多くの方の回復のお手伝いがしたい!

その想いだけで、オンラインことばのリハビリ「ことリハ」を開設しました。

 

STになったばかりの頃の気持ちを思い出している、ST20年目の春です。