リハビリの定義

世界保健機構(WHO)は、1969年にリハビリテーションの定義を明確にしました。

「リハビリテーションとは、医学的、社会的、教育的、職業的手段を組み合わせて、

かつ相互的に調整して、訓練あるいは再訓練することによって、

障害者の機能的回復を可能な限りの最高レベルに達せしめることである」

 

リハビリは4つの分野に分類されます。

1.医学的リハビリテーション

2.社会的リハビリテーション

3.教育的リハビリテーション

4.職業的リハビリテーション

 

<医学的リハビリテーション>

医師、看護師、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)などによって、

主に医療機関で行われるリハビリテーションのことです。

病気の治療や機能回復訓練などを行う過程です。

 

<社会的リハビリテーション>

社会の中で生活する力を身に付けることを目的としたリハビリテーションのことです。

障害者の方のニーズを満たし、可能な限り最大限の豊かな社会参加ができるように援助するカ的です。

医師、看護師、リハビリ専門職(PT、OT、ST)に加え、ケアマネージャー、介護士などが関わります。

 

<教育的リハビリテーション>

先天性(生まれつき)の原因や、発展途上における後天的な原因により障害を持つことになった児童に対して、

日常生活活動の獲得や、教育などを行う過程です。

医師、看護師、リハビリ専門職、教師、カウンセラーなどが関わります。

 

<職業的リハビリテーション>

身体的または精神的障害のある人が、適切な職業に就き、それを継続できるよう職業上の援助を行う過程です。

継続的で総合的なリハビリテーションの過程といえます。

リハビリ専門職、職業訓練校が関わり、時には職場自体が支援します。

 

その方によって必要なリハビリや支援は異なりますよね。

一人一人に合ったリハビリや支援が提供できる社会になるといいですね。