通常、誤嚥するとむせが起きますが、誤嚥してもむせがみられず、呼吸苦が起こらないなど、誤嚥の兆候がみられないのが不顕性誤嚥です。
むせが起きないことで誤嚥していることが分からないため注意が必要です!
不顕性誤嚥から誤嚥性肺炎を発症する方が多いのです。
<不顕性誤嚥を起こしやすい方>
・気管の感覚が鈍くなっている方
・嚥下反射が低下している方
・咳反射が低下している方
・体力が低下している方
・口腔内がきれいでない方
・意識障害がある方
<不顕性誤嚥の兆候>
・微熱が続く
・元気がない
・ボーっとしていることが多い
・ガラガラ声が続いている
・食事時間が長くなった
・食べ物をなかなか飲み込めない
・食後に疲れてぐったりする
・体重が減ってきた
・痰が増えた
・夜間に咳込む
<不顕性誤嚥への対応>
・不顕性誤嚥が疑われたら、医師に相談しましょう
・不顕性誤嚥が続くと誤嚥性肺炎になることが多いため、早めに相談しましょう
・医師が必要な検査を実施します(嚥下造影検査など)
・必要に応じて言語聴覚士や理学療法士にリハビリを実施してもらいましょう
実は、健常者も就寝時に唾液を誤嚥しているといわれています。
でも、私たちが肺炎にならないのは、口腔内を清潔に保っているため唾液中の細菌数が少ないのと、体力(抵抗力)があるからです。
寝たきりでお食事ができない方でも口腔内をきれいに保てていないと、唾液を誤嚥することにより誤嚥性肺炎を発症するリスクが上がってしまいます。
口腔ケアは非常に大事です!
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