フレイルについて

フレイルは日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、「Frailty(虚弱)」の状態です。

健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のことを指します。

適切な治療や予防を行うことで要介護状態に進まずにすむ可能性があります。

 

<フレイルの基準>

*1~2項目該当で「フレイル」、3項目以上で「プレフレイル」

1.体重減少:半年で2~3kgの減少

2.疲労感:わけもなく疲れたような感じがする

3.歩行速度の低下:通常歩行速度<1.0m/秒

4.握力の低下:利き手で男性26kg未満、女性18kg未満

5.身体活動量の低下:軽い運動、体操をしない、定期的な運動・スポーツの習慣がない

 

<フレイルの原因>

・活動量の低下

・社会交流機会の減少

・認知機能の低下

・慢性的な管理が必要な疾患(呼吸器病、心血管疾患、抑うつ症状、貧血など)

・低栄養

・体重減少

 

<フレイルの予防>

・適度な運動

・バランスの取れた食事

・社会活動への参加

・持病のコントロール

・感染症の予防

・心身の健康維持

 

最近の研究では、特に「社会活動への参加頻度」の減少が、フレイルの入り口になりやすいとされています。

就労やボランティア活動、趣味や稽古ごとなどのグループ活動、友人や知人との交流や近所付き合いなど、地域社会にかかわる活動に参加することが大切です。

閉じこもりがちな生活にならないように、生活習慣を改善してみましょう!

と言っても、コロナの影響で今は社会活動に積極的に参加することが難しくなっていますよね・・・

私のお勧めは、「会話すること」一緒に住んでいる家族と話す、離れている家族や友達と電話で話すことです。

zoomやLINEなどのテレビ電話の利用も良いですね!

会話は認知機能の低下を防ぎますし、会話することで心理的に明るくなり、何かをやってみようという積極的な感情が湧きやすくなりますよ。

そして、散歩やウォーキングなど外に出る機会を作りましょう。

心と体を動かしましょう!

一人で歩いていても、外に出れば人の気配を感じられますし、外の景色や様子などから脳に良い刺激をもらいながら運動できます。

何より大切なのは心身ともに健康であることです!

コロナ鬱、コロナ認知症、コロナフレイルにならないように元気でいましょうね♪