失語症についてQ&A その①

失語症について分かりやすくQ&Aで、数回に分けて説明していきたいと思います。

 

Q1. 失語症はなぜ起こるの⁈

A1. 失語症は脳卒中や脳外傷、脳腫瘍などの脳損傷で起こります。

→失語症は、脳卒中(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)や交通事故などによる脳外傷、脳腫瘍などで、脳の言語中枢を損傷することにより起こります。(言語中枢のどこを損傷するかによって失語症のタイプが違ってきます)

多くの方の言語中枢は左脳にあります。

 

Q2. 失語症ってどんな状態なの⁈

A2. 失語症になると言葉が通じない外国に急に放り出されたような状態になります。

→失語症になると話せなくなるだけと思われがちですが、相手が話していることが理解できない、文字が理解できない、字を書くことが難しいという症状もみられます。

 

Q3. 失語症の人は言葉を忘れてしまっているの⁈

A3. 失語症になると頭の中の言葉の引き出しが混乱してしまいます。

→失語症になると、頭の中にある言葉を適切に検索・運用できず、なかなか言葉が出ない、違う言葉を言ってしまう

などの症状がみられますが、言葉を忘れたのではありません。頭の中には言葉や意味は残っています。

リハビリでは、その言葉や意味を引き出していきます。