失語症についてQ&A その③

失語症についてQ&A第3弾です。

「失語症について少しずつ分かってきた!」という皆さん、さらに失語症について知っていただけたらと思います。

 

Q1. 失語症になると認知も低下するの⁈

A1. 失語症だけでは認知は低下しません。

→失語症で認知、判断、記憶、注意が低下することはありません。

ただ、失語症と認知症や記憶障害、注意障害を合併する場合もありますので、注意が必要です。

失語症では言語以外の能力は保たれるため、人格など「その人らしさ」は変わりません。

言葉が正しく理解できない、話せないからといって子ども扱いすると、自尊心を傷付けてしまいますので注意しましょう。

 

Q2. 失語症と失声症は同じなの⁈

A2. 失語症と失声症は違います

→失声症は声が出なくなった状態で、原因は様々です。声帯などの動きが障害されて声が出なくなることや、声帯などに異常はないものの声が出なくなる心因性のものもあります。

失語症と違うのは、失声症は声が出ないだけで、言葉を理解することに障害はありません。相手が話していることも正しく理解できますし、文字を読んで理解することも問題ありません。

文字を書いたり、50音表を指して意思を伝えることも可能です。

 

Q3. 失語症は人はみんな同じ症状なの⁈

A3. 失語症にはいくつかのタイプがあります。

→失語症は大きく分けて、非流暢性・流暢性の2つのタイプがあります。

非流暢タイプは言葉がなかなか出てこない、流暢タイプは言葉は流暢に出てきますが、言い誤りが多いといった特徴があります。

失語症は「聞いて理解する」「読んで理解する」「話す」「書く」に障害が及びますが、症状や程度は千差万別です。

また、計算に障害がみられる方も多いです。

 

皆さん、失語症について、また理解が深まりましたね♪