記憶について その②

今回は前回の続きで、記憶についてその②をお送りします。

一緒に長期記憶の分類を学んでいきましょう!

 

<長期記憶の種類>

・長期記憶は、陳述記憶と非陳述記憶に分けられる

*陳述記憶:言葉で説明できる記憶

→エピソード記憶、意味記憶

*非陳述記憶:言葉で説明できな記憶

→手続き記憶、プライミング、古典的条件付け、非連合学習

 

<エピソード記憶>

・個人が経験した出来事に関する記憶

(例)昨日の夕食をどこで誰と何を食べたか

・エピソード記憶は、その出来事を経験そのものと、それを経験した時の様々な付随情報(時間・空間的情報、そのときの自己の身体的・心理的状態など)の両方が記憶されていることが特徴

 

<意味記憶>

・知識に相当し、言葉とその意味(概念)、知覚対象の意味や対象間の関係、社会的約束など、世の中に関する組織化された記憶

(例)「リンゴ」が意味するもの(大きさ、色、形、味や、果物の一種であるという知識など)に関する記憶

 

<手続き記憶>

・運動技能、知覚技能、認知技能・習慣に相当する

・自転車の乗り方や楽器の弾き方などのように、同じ経験を反復することにより形成される

・記憶が一旦形成されると自動的に機能し、長期間保たれるのが特徴

 

<プライミング>

・前に入力された情報が、そのあとの情報に影響を与えるような記憶

・分かりやすく言うと、先入観や勘違いの元となる記憶

(例)自分がタイピングした文章のタイピングミスに気づきにくい

(こう入力していると思い込んでいるため)

 

<古典的条件付け>

・経験の繰り返しや訓練により、本来は結びついていなかった刺激に対して、新しい反応(行動)が形成される現象

・いわゆる「条件反射」のこと

(例)梅干しを見ると唾液が出る

 

<非連合学習>

・一種類の刺激に関する学習であり、同じ刺激の反復によって反応が減弱したり(慣れ)、増強したりする(感作)現象

 例:車のクラクションが鳴りがした時にはドキッとして気になるが、鳴り続けていると気にならなくなる(慣れ)

 真っ暗なところでは、足音に敏感になる(感作)

 

私たちがオリンピックを見て感動した記憶が残るのは、エピソード記憶ですよ~!

頑張れ、ニッポン!!!