今回は嚥下障害についてQ&Aで説明していこうと思います。
以前、嚥下障害について概要を説明した投稿を読んでから今回の投稿を見ていただくと、より分かりやすいと思います。
では、いってみましょう!
Q1. 年をとると食べる機能が低下するのはなぜ⁈
A1. 以下のことが原因として考えられます。
・全身の筋力低下、体力の低下
・免疫力や抵抗力の低下
・咳反射の減弱
・胃や食道からの逆流
特に、脳卒中後の方は注意が必要です!
摂食嚥下機能が低下している高齢者は、ちょっとした原因で食事が摂れなくなったり、誤嚥して肺炎になってしまったりする危険があります。
Q2. 若くても嚥下障害になることはありますか⁈
A2. 若くても嚥下障害になることはあります。
嚥下障害の原因には様々なものがあります。
・口腔、咽頭、食道の病気
・気管切開
・脳卒中などの脳の病気
・進行性の神経難病
・薬の副作用
・心理的な問題
若い方であってもこれらによって嚥下障害になることがあります。
Q3.嚥下障害を治す薬はないの⁈
A3. 残念ながら根本的に治す薬はありません。
嚥下障害自体を根本から治す薬は現在ありませんが、ACE阻害薬などの薬を内服すると嚥下が良くなり、誤嚥性肺炎にかかりにくくなるという報告はあります。
また、パーキンソン病では食事前に薬を投与すると、薬が効いて嚥下がスムーズになることがあります。
首や顔などの筋緊張が亢進する病気の場合は、筋弛緩剤の投与により緊張がとれて、嚥下がスムーズになることがあります。
Q4.服用すると嚥下が悪くなる薬ってあるの⁈
A4. 神経に作用する薬で嚥下が悪くなることがあります。
精神安定剤や抗けいれん薬などは脳の機能を抑制するため嚥下に悪影響が出る場合があります。
神経に作用する薬を服用して嚥下が悪くなったときは、主治医に相談しましょう!
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