嚥下障害についてQ&A その②

今回も嚥下障害についてQ&Aで説明していきたいと思います!

 

Q1. 嚥下障害に対する手術ってあるんですか⁈

A1. 嚥下障害に対して手術を行う場合もあります。

嚥下障害の原因が喉の腫瘍などの通過障害であれば、手術で治る場合があります。手術は耳鼻咽喉科、口腔外科などで行います。

脳卒中などの神経や筋肉の動きの障害に対しても手術が行われる場合があります。

手術には気管切開や喉頭摘出を伴う場合もあり、嚥下障害は改善しても声が出せなくなることもあります。

 

Q2. 嚥下障害と診断されたら食べちゃダメなの⁈

A2. 必ずしもそうではありません。

嚥下障害といっても重症度や嚥下障害のタイプは様々なので、嚥下障害と診断されたからと言って食事ができなくなるとは限りまん。

適切な対応やリハビリを行うことによって食事を続けることができる場合も多くあります。

嚥下障害が重度の場合は、一旦食事を中止し、誤嚥性肺炎の治療や、安全に食べるために必要な機能を回復させるリハビリを行います。

 

Q3.食事中にむせたら食べるのを止めるべき⁈

A3. 必ずしも止めなければいけないわけではありません。

「むせ」は気道に入りかかった異物を排泄しようとする生体の防御反応です。つまり、むせが起きるのは正常の反応なのです。1回むせたからといってすぐに食事を中止する必要はありません。少し休んでからまた落ち着いて食べてみてください。

何度もむせが続く場合は注意が必要です。誤嚥性肺炎を起こす可能性が多いので、医師や看護師、言語聴覚士にご相談ください。

 

Q4.嚥下障害があると思ったらどこで診てもらえばいいの⁈

A4. 以下のところで診てもらうことをお勧めします

まずは、かかりつけ医に相談すると良いと思います。必要に応じて専門医を紹介してくれます。

かかりつけ医がない場合は、神経内科、耳鼻咽喉科、歯科、口腔外科、消化器科、リハビリテーション科にご相談することをお勧めします。

お子様の場合は、小児科にご相談頂くと良いと思います。