今回は認知症のお話をしたいと思います。
以前、認知症の基礎知識に関してお伝えしましたが、今回は認知症の最新情報を中心にお送りしたいと思います。
1.日本では今後10年以内に高齢者の5人に1人が認知症になる!
→日本では今後10年以内に認知症の人が700万人を超え、高齢者の5人に1人が認知症という時代がやってくるといわれています。
親族や知り合いの中に認知症の人がいるのが当たり前の社会になるのです。
2.認知症は「発症しないこと」が一番大事!
→認知症を発症するとゆっくりですが確実に症状は進行していきます。現代医学では、認知症の進行スピードを遅くすることはできても発症前の状態に戻すこと(完治)はできません。ですから、認知症は発症しないことが何より大事なのです。
3.たとえ認知症になっても治療やリハビリには重要な意味があります!
→認知症と早期に診断された人には、認知症の症状改善薬が処方されたり、認知症に対するリハビリもあります。これには重要な意味があります!
認知症症状の進行を遅らせることで、在宅で過ごす期間を延ばすことができたり、家族が認知症について学び、介護の準備を行う期間が確保できるからです。
4.生活習慣の改善で、認知症の発症リスクは40%まで下げられる!
→最も権威のある医学誌である「Lancet」は、生活習慣などを改善することで認知症の発症リスクを35%まで下げられることを示した研究を2017年に公開し、2020年には論文が改訂され、認知症の発症リスクは40%まで下げられることが示されました。
5.認知症発症の一歩手前までなら何とか回復できる!
→まだ認知症ではないけれど、認知機能の低下がみられる状態を軽度認知障害(MCI)といいます。MCIの状態を放置すると認知症に移行する可能性が高いのですが、MCIのうちに認知症予防に努めれば、認知症を発症せず、MCIも改善できることも!
(MCIについては過去の投稿をご参照ください)
もちろん、MCI(軽度認知障害)になる前から認知症予防に努めれば、認知症を発症するリスクをさらに下げることができます!
次回は、認知症予防について、具体的に説明していきたいと思います!
ぜひ、ご覧ください♪
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