認知症予防・リハビリとしての「コミュニケーション」のお話

今回は認知症予防・リハビリとしての「コミュニケーション」についてお送りしたいと思います。

認知症予防の3つの柱の1つである「コミュニケーション」ですが、認知症になられた方、高次脳機能障害の方のリハビリとしても有効なんです。

では、どんなコミュニケーションが良いのか、お話していこうと思います。

 

<コミュニケーションとは⁈>

コミュニケーションとは、簡単に言うと他者と関わろうとする活動のことです。

積極的に他者と関わる習慣は、認知症のリスクにもなる社会的孤立や抑うつ(うつ病)を防ぎます。

社会的な居場所や役割、会話を楽しめる機会を持つことは、脳を活性化し、心の健康を保つために重要です!

 

<会話は脳に良い!>

コミュニケーションは認知症予防の大切な柱であると共に、認知症の方や高次脳機能障害の方にとって有効なリハビリになります。

意識的にいろんな人と会話をする機会をもつことが大切です。

会話は脳を非常によく使う高度な行動なのです!!!

 

<脳を使う会話とは⁈>

家族や気心の知れた人との会話は心地良いものですが、あまり頭を使わなくても会話できてしまいます。

逆に、初めて会う人や今まであまり話したことがなかった人と会話する時には、頭をとてもよく使います。

慎重に言葉を選んだり、予想外の話題や質問に対応したりすることで、頭をフル回転させるため、脳の活性化につながります。

 

<こんな会話をしてみましょう!>

脳に良い会話をするためには、よく知らない人とお互いに少し遠慮しながら会話をするような機会を持つことです。

しかし、コミュニケーションが苦手な人にとってはストレスになりかねませんよね。

そんなときは目標を小さく設定してみましょう。例えば、店員さんに話しかける、孫に電話する、近所の人や散歩中にすれ違った人に挨拶してみるなどです。

 

<困ったらプロに相談しましょう!>

「会話が脳に良いのは分かったけど、そんな機会を作ることが難しい」という方も多いのではないでしょうか。

そんな時は認知症に詳しい言語聴覚士にご相談ください。言語聴覚士はコミュニケーションのプロです。

その方の個性、症状などに合わせながら脳に良い会話を提供することができます。ご本人は何気なく会話しているつもりでも、脳のリハビリになる会話を行うことが可能です。

 

生活の中にたくさん会話を取り入れることで、認知症予防、うつ予防をしていきましょう!

また、認知症や高次脳機能障害の方は、会話をたくさんすることでリハビリになります!

もちろん言語障害(失語症・構音障害)の方にもリハビリになりますよ!

家族や気心が知れた人とのリラックスできる会話、あまり知らない人や頻繁に会わない人との頭を使う会話のどちらも大切です。

会話を楽しみながら生活してみましょう♪