今回は「健康寿命のお話」をお送りしたいと思います。
皆さんは「健康寿命」ということばの意味をご存じでしょうか⁈
また、健康寿命を延ばすためには何が大切なのでしょうか⁈
一緒に健康寿命について学んでいきましょう♪
<健康寿命とは>
健康寿命とは、日常生活を制限されることなく健康的に生活を送ることのできる期間のことをいいます。
「日常生活の制限」とは、介護や病気などを指し、自立して元気に過ごすことができない状態です。
一方、平均寿命とは、0歳時点で何歳まで生きられるかを統計から予測した「平均余命」のことです。
<平均寿命と健康寿命の差が拡大中!>
平均寿命と健康寿命にあまり差がないと、亡くなる直前まで健康に過ごしていたということになり、平均寿命に比べて健康寿命が短くなると、不健康な状態が長いということになります。
厚生労働省のデータによると、近年、平均寿命と健康寿命の差が拡がってきています!
<健康寿命を長くするには!>
健康寿命を長くするために、最も衰えさせてはいけない体の機能は何だと思いますか?
足腰の筋力?血管の健康?
それももちろん大切ですが、決して衰えさせてはいけない機能は、「食べ物を飲み込む力」。すなわち「嚥下機能」です!
<嚥下機能は命の源!>
人間は食べ物を食べてエネルギーを取り込まなければ生きていけません。「食べる=エネルギーを取り込む」という行為は、生物が生命活動を営む上で一番のベースとなる活動です。
私たちは、日々、「食べること」をごく当たり前に行っているのですが、これができなくなると、たちどころに健康は損なわれてしまいます。
<嚥下機能が衰えると…>
飲み込む力が衰えると、しばしば「誤嚥」が起こるようになります。
誤嚥とは、唾液や食べた物が食道ではなく気管や肺に入ってしまうことです。
気管や肺に入った唾液や食べ物が炎症を起こすと「誤嚥性肺炎」になってしまいます。
<誤嚥性肺炎は命取り!>
「肺炎」は日本人の死因第5位なんです!
*日本人の死因*
1位:悪性新生物 2位:心疾患 3位:老衰 4位:脳血管疾患 5位:肺炎
肺炎死者数が多い要因は、誤嚥性肺炎で命を落とす高齢者が多いからなんです。
<嚥下機能を保つには>
実は、飲み込む力は40代、50代ごろから徐々に低下しています。嚥下機能は高齢になってから急に衰えるわけではありません。
飲み込む力をどれだけ保てるかが、健康寿命を長く保つカギなのです!
飲み込む力を保つには、喉(のど)が大切なんです!!
次回は「飲み込みの力」に大切な「喉(のど)」についてお話していきます。
嚥下機能に心配がある方、また、嚥下機能が落ちないようトレーニングしたい方は、ことリハにご連絡くださいね。
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