言語聴覚士の視点から見たマスク生活のお話

新型コロナウイルスが流行し始めてから早2年・・・!!!

マスクは私たちの生活に欠かせないものになっていますね。

感染対策としてマスク着用は大切ですが、マスク生活が長くなっていることで色々な面で機能低下を招く危険性があることにお気づきでしょうか?!

マスク生活が引き起こす可能性がある弊害について、言語聴覚士の視点からご説明していきたいと思います!

 

<マスク生活の弊害① 口腔器官の機能低下>

マスクを付けていると、どうしても口や舌の動きが小さくなります。

そのため、顔面の筋肉や舌の筋肉があまり使われず、筋力低下してしまいます。顔の筋力が落ちるとしわが増え、フェイスラインがたるみ、咀嚼力も落ちます。

また、舌の筋力が低下すると、滑舌が悪くなったり、食べにくさを感じるようになります。

 

<マスク生活の弊害② 発声発語機能の低下>

マスクを付けていると、口や舌の動きが小さくなり、自ずと声も小さくなりがちです。そもそも話す頻度自体が減ってしまうことも。

そうなると、声を出すときに使われている喉の筋力も低下し、声を出す力が低下します。

さらに、口や舌の筋力が低下することで、話すときの明瞭度(はっきり度)が低下してしまいます。

 

<マスク生活の弊害③ 口呼吸になりがち>

マスクを付けていると、口呼吸になってしまう方が多いのです。

口呼吸は、口臭、虫歯や歯周病、歯並びが悪くなるなどの原因になります。

また、口呼吸は鼻呼吸に比べ、細菌やウイルスに感染するリスクが上がります。

さらに、口呼吸になると顔面の筋肉が緩んだ状態になるため、顔面の筋力低下が進みます。

 

<マスク生活の弊害④ 呼吸が浅くなりがち>

マスクをしていると、どうしても呼吸が浅くなってしまいます。

浅い呼吸が多くなると、呼吸筋といわれる呼吸をするために働いている筋肉も筋力低下してしまいます。

呼吸機能が低下すると、声が小さくなるだけでなく、嚥下機能も低下します。

また、咳も弱くなり誤嚥性肺炎のリスクが上がってしまいます。

 

<こうやって解決しましょう!>

まだまだマスクが欠かせない生活…。

なので、マスクを着けていない時間に、積極的に口や舌、顔全体を動かし、大きな声を出しましょう!

鼻呼吸を心がけ、積極的に深呼吸する時間も作りましょう!!

そして、たくさん話しましょう!!!たくさん笑いましょう!!!

マスクと上手に付き合いながら健康でいましょうね♡

 

具体的にどうしたらいいか分からないという方は、ぜひ、ことリハにご相談くださいね!

口腔顔面機能、発声発語機能、摂食嚥下機能の専門家の視点から、効果的なトレーニングをご指導いたします♪

「こんなはずじゃなかった!」とならないように、早めに対処することが大切ですよ。