今回は、私が言語聴覚士の視点で日々感じているコロナの弊害や、皆さまから寄せられたご相談をまとめてみました。
コロナの影響で、機能低下がみられている人が少なくありません。
できるだけ機能低下しないようにしていきたいですね!
では、コロナの弊害について見ていきましょう。
<会話の機会減少による認知症発症リスク向上、認知症の進行>
新型コロナウイルス感染症の影響で、人に会う機会が減ったことで、会話の機会が減少し、それによって、認知症を発症するリスクが上がっています。
また、すでに認知症になっておられる方の認知症の進行も懸念されます。
お一人暮らしの方は、特に注意が必要です。
<会話の機会減少による話す機能の低下>
会話の機会が減ったことで、失語症の方の中には、以前より言葉が出にくくなったと感じている方がいらっしゃいます。
会話は、失語症の方にとって、最も応用力を問われる実践練習であり、最も力がつく練習です。
会話の機会が減ったことで、話す機能の低下を招いていると考えられます。
<会話の機会減少による口や舌、喉の機能低下>
会話の機会が減ったことで、口や舌、喉を動かす機会が減り、話しづらくなったと感じている方がいます。
構音障害をお持ちの方で、だいぶ良くなっていたのに、麻痺している口や舌を動かす機会が減り、また話しづらくなったとか、もともと構音障害ではないけれど、口や舌、喉の筋力低下のため話しにくくなったという場合があります。
<会話の機会が減ってご飯も食べづらくなった>
発話するときに使う、口、舌、喉などは、食べたり、飲んだりするときにも使う器官です。
会話の機会が減ったことにより、口や舌、喉が機能低下してしまうと、嚥下機能も低下してしまいます。
話しにくさを感じられている方は、嚥下機能も低下している可能性がありますので、注意しましょう!!!
<そのお悩み、解決できます!>
新型コロナウイルス感染症の感染者は減少傾向で、徐々に日常を取り戻しつつある今日この頃。
しかし、普通の生活に戻るまでには、まだ少し時間がかかりそうですね。
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