失語症のお話 全失語について

今回は、「全失語」についてお話していきます。

全失語は最も重い失語症です。

失語症のことについて皆さまに知っていただくことで、失語症の方を理解していただき易くなるといいなと思います。

 

<全失語とは>

全失語は、左大脳半球のブローカ野とウェルニッケ野どちらの言語中枢も含む広範囲の損傷で起こる最重度の失語症です。

全く話すことが出来なかったり、言葉にならないわずかな発話がみられます。

聞いて理解する能力も重度に低下します。

文字を読んで理解することや、文字を書くこともほとんどできない状態です。

 

<全失語の特徴>

・全く話せないことがほとんどで、話せても言葉にならない発話がわずかにみられる程度

・言葉を聞いて理解することも難しい

・文字を読んで理解することも文字を書くことも難しい

・多くの場合、右半身に麻痺を伴い、右顔面に麻痺を伴うことも多い

・塞ぎ込みやすい、逆に病識が乏しい場合もある

 

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