生活期のリハビリで大切なことのお話 その③

今回は生活期のリハビリで大切なことの中で、「コミュニケーション」についてお話していきたいと思います。

どのようなコミュニケーションを取っていったらよいのかを、分かりやすく説明していきます♪

 

<機能的なコミュニケーション>

コミュニケーションとは、複数の人間が、お互いに言葉・表情・ジェスチャーなどを媒体として、感情・意思・情報などを伝え合い、受け取りあうことです。

一方的であったり、独りよがりであっては、機能的なコミュニケーションとは言えません。

「伝え合う」、「受け取りあう」という相互関係が大切です!

 

<コミュニケーション訓練の重要性>

生活期のコミュニケーション訓練では、一定の発語や発話ができることだけではなく、いかに相互にコミュニケーションが取り合えるかが重要になってきます。

相手の気持ち・考えを理解し、そのうえで自分の気持ち・考えを表現する、その場に適した態度・言葉を選択できる、的確に相手に伝えることができる、などを身に付けていくことが大切です。

 

<コミュニケーション訓練は高次脳機能全体の訓練>

機能的なコミュニケーションを成立させるにはいろいろな機能の働きが大切です。

言語機能はもちろんのこと、見当識、認知機能、自発性、会話を続けられる耐久性、注意力、記憶力、遂行機能…など様々な高次脳機能を駆使しなければ機能的なコミュニケーションは行えません。

高次脳機能の面からも、コミュニケーション訓練は非常に大切です。

 

<会話を楽しみながら良くなっていきましょう♪>

会話をたくさん行うことで、言語機能・認知機能・高次脳機能の向上、また、応用力の獲得が期待できます。

何より会話を楽しむこと♪そして、機能的なコミュニケーションがとれるようになっていくことが大切です。

そのためには、会話をする機会を多く持つこと、会話できる相手を増やすことが大切です。