脳卒中後うつ病と高次脳機能障害のお話

今回は、脳卒中後うつ病と高次脳機能障害の違いについてお話していきたいと思います。

 

脳卒中後うつ病でも、高次脳機能障害でも、意欲の低下・活動性の低下がみられますが、厳密にいうとこの二つは異なります。

脳卒中後うつ病の意欲の低下・活動性の低下と高次脳機能障害の意欲の低下・活動性の低下の違いについて知っていただけたらと思います。

 

<脳卒中後うつ病と高次脳機能障害の違い>

脳卒中後うつ病でみられる意欲の低下・活動性の低下と、高次脳機能障害でみられる意欲の低下・活動性の低下には違いがあります。

その違いが分かると、意欲・活動性の低下が脳卒中後うつ病によるものなのか、高次脳機能障害によるものなのかを区別することができます。

 

<脳卒中後うつ病の意欲の低下・活動性の低下の特徴>

やらなければいけないことは分かっていて、頑張りたいけれども行動に移せない

 

<高次脳機能障害の意欲の低下・活動性の低下の特徴>

やらなければいけないという気持ちが十分ではなく、頑張りたいという気持ちもあまり沸いてない

 

<関わり方に注意しましょう>

脳卒中後うつ病の場合は、うつ病に対する適切な治療が必要ですし、励まし過ぎは良くありません。

高次脳機能障害の場合は、ポジティブな声掛けと積極的な促しが必要です。