失語症の症状のお話 その⑤ 「数字や計算」の障害について

今回は、失語症の方にみられる数字や計算の障害について、お話していきたいと思います。

私たち人間は、「数」という目に見えない概念を「数詞」という言葉に置き換えて理解しています。

ですから、失語症になると数字の理解や計算に障害がみられることが多いのです。

どんな症状が出るのか、分かりやすく説明していきたいと思います。

 

<失語症の数字や計算の障害とは>

失語症になると数字を聞いたり、読んだりして理解することの低下や、計算能力に低下がみられることがあります。

また、理解できている場合でも、言い間違い、書き間違いがみられることがあります。

失語症が軽度の方では、数字や計算の障害があまり見られない場合もあります。

失語症が重度の方でも、時計やカレンダーの理解は可能なことが多いです。

 

<数字や計算の障害でよくみられる症状>

・数字の聞き誤り、読み誤りがみられる

・数字を言い間違え、書き誤りがみられる

・重度では簡単な計算も困難になることが多い

・九九が困難になる人が多い(言葉を介して覚えているため)

・軽度では問題なく計算できる人もいるが、掛け算や割り算、繰り上がり・繰り下がりなどで混乱したり、ミスが生じる人もいる

 

ことリハでは、失語症でお困りの方やご家族様の無料相談を承っております。

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