今回は、失語症のリハビリの目的について、お話していきたいと思います。
失語症のリハビリの目的は、言語機能の改善だけではないんです!
言語聴覚士が行う失語症のリハビリの役割について、ご説明していきたいと思います。
<言語機能の回復>
失語症のリハビリの目的の一つは、障害された言語機能をできるだけ回復させることです。
失語症がどの程度回復するかは、脳の損傷部位の大きさ、年齢、失語症のタイプや失語症の重症度などにより、人によって様々です。
失語症は長期的に回復がみられるため、できるだけ長くリハビリを続けると回復する期間が延びるといわれていますし、応用力もついてきます。
<コミュニケーション方法の確立>
失語症になるとコミュニケーションを取ることが難しくなりますが、日常生活を送る中でコミュニケーションを取らなくてはいけない場面はたくさんあります。
言語聴覚士は、失語症の方お一人お一人に合ったコミュニケーションの取り方を、ご本人はもちろん、ご家族や周囲の人に提案し、一緒に練習します。
<心理的サポート>
失語症のリハビリで大切な目的の一つが、心理的なサポートです。
失語症は回復に時間がかかる障害ですし、コミュニケーションが上手くいかないことでの心理的ストレスは大変なものです。
失語症の方も、そのご家族も、様々な心理的葛藤に直面します。
言語聴覚士は、失語症の方やご家族の気持ちに寄り添い、心理面も支えていきます。
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