右脳損傷後にみられるコミュニケーション障害 話し言葉の抑揚の障害について

今回は、右脳損傷後にみられるコミュニケーション障害の「話し言葉の抑揚の障害」について、お話していきたいと思います。

右脳損傷後のコミュニケーション障害は実態をつかみにくく、ご家族や周囲の方が困惑することもあるかと思います。

今日から数回にわたって、分かりやすく説明していきたいと思います。

 

<話し言葉の抑揚の障害とは>

話し言葉の抑揚は、話の内容や話し手の意図を聞き手に伝わりやすくするために重要なものです。

右脳を損傷すると、話し方が平板になってしまう方がいます。

また、相手の言葉の抑揚を読み取れず、相手の意図を理解できなくなる方もいます。

右脳損傷後にみられる話し言葉の抑揚の障害は、感情の平板化・鈍感化によるものと考えられています。

 

<話し言葉の抑揚の障害でみられる症状>

・感情がこもっていないような平板な話し方になる。

・相手の怒っている話し方、嬉しそうな話し方などの話し方(抑揚)から、相手の感情や意図を読み取ることができない。

・みんなで楽しく会話している場面でも、あまり会話に加わろうしない。