失語症の症状のお話 新造語・ジャーゴンについて

今回は、失語症の症状の「新造語・ジャーゴン」についてお話していきたいと思います。

「新造語」や「ジャーゴン」という言葉は聞き慣れないと思いますが、ウェルニッケ失語でよくみられる症状です。

皆さんに分かりやすく説明していきたいと思います。

 

<新造語とは>

新造語とは、言いたい言葉が推測できないほど音が変化してしまっている状態です。

ウェルニッケ失語でよくみられる症状です。本人は気づいていないことが多いです。

(例)「みかん」と言おうとして「いんわしんぐ」など、意味がとれない言葉になってしまう。

 

<ジャーゴン(ジャルゴン)とは>

ジャーゴン(ジャルゴン)とは、流暢に話しているものの、錯語や新造語が多すぎて意味が全く分からない発話になっている状態です。(錯語については前回投稿をご参照ください)

ウェルニッケ失語でよくみられる症状です。本人は気づいていないことが多いです。

 

<新造語やジャーゴンがみられる方と話すときのポイント>

まずは最後まで話を聞き、何は伝わったか、何は伝わっていないかを本人に分かるように伝えてあげましょう。

内容が推測できるときは、「〇〇で合ってるかな?」と確認しましょう。

何を言いたかったのか伝わらなかったときは、分からなかったことを素直に伝えましょう。