失語症の症状のお話 保続について

今回は失語症の症状の「保続」について、お話していきたいと思います。

「保続」は失語症の方によくみられる症状の一つです。

皆さんに知っていただき、失語症の方のご理解に繋がればと思います。

 

<保続とは>

保続とは、自分が言った言葉を繰り返してしまう状態です。

本人が気づいている場合と気づいていない場合があります。

(例)

・リンゴを見て「リンゴ」と言って、その後に他のものを見てもまた「リンゴ」と言ってしまう。

・会話の中で使った言葉を、その後その言葉を使うべきではない場面で言ってしまう。

 

<保続がみられる方と話すときのポイント>

他愛もない話で保続が会話の内容に大きく関わらないものだったら、指摘しないであげましょう。

大事な話の時は「〇〇って言ったけど、合ってる?」と確認しましょう。

本人が保続を直したがっているときは、「本当は△△って言いたかったのかな」と確認し、正しく言い直してあげましょう。