失語症の方と会話をするときのポイント その②

今回は、前回に引き続き、失語症の方と会話をするときのポイントについてお話していきたいと思います。

少しの工夫で、失語症の方とのコミュニケーションが取りやすくなりますので、参考にしていただけたらと思います。

 

<「はい」「いいえ」で答えられる質問を>

失語症の方は、言いたい言葉がスムーズに出てこないことが良くあります。

ゆっくり待っても言葉が出ないときもあります。

失語症の方と話すときには、こちらが上手に話を引く出してあげることも大切です。

失語症の方が答えやすいような質問をして、会話をしやすくしてあげる配慮も必要です。

 

<用意された選択肢の中から選んでもらう>

失語症の方と話すとき、ゆっくり待っても言葉が出ない時は、こちらの話しかけ方にも工夫が必要です。

「はい」「いいえ」で答えられるような質問をする以外にも、こちらが選択肢を用意して、その中から選んでもらうようにすると失語症の方は答えやすくなります。

 

<他の言葉で言い換える>

失語症の方は、相手が話した内容をすぐに理解できなかったり、違う意味にとらえてしまうことがあります。

そのような時には、繰り返し言ってみたり、別の言い方をしてみるなど、表現の仕方を変えてみると理解しやすくなることがあります。

(例)「記名して下さい」→「名前を書いて下さい」 「投函して下さい」→「ポストに出して下さい」