今回は、末梢性顔面神経麻痺を引き起こす「ハント症候群」について、お話していきたいと思います。
末梢性顔面神経麻痺を引き起こす原因としてベル麻痺に次いで多いのが、ハント症候群です。
ハント症候群は、実は私たちに身近な病気なので、皆さまに知っていただけたらと思います。
<ハント症候群とは>
ハント症候群は、正しくは「ラムゼイ・ハント症候群」と言います。
水ぼうそうに感染した際、そのウイルス(水痘帯状疱疹ウイルス)が顔面神経節に潜伏し、それが再活性した時にハント症候群を発症します。
ハント症候群は10万人当たり5人に発症すると言われています。
<ハント症候群の症状>
ハント症候群の代表的な症状は、①末梢性顔面神経麻痺、②耳介ヘルペス・軟口蓋ヘルペス、③耳鳴り・難聴・めまいですが、②③がみられないこともあります。
また、舌の味覚障害、涙の分泌障害がみられることもあります。
一つでも症状が当てはまる場合は、すぐに耳鼻科を受診して下さい!
コメントをお書きください