今回は「中心静脈栄養」についてお話していきたいと思います。
「中心静脈栄養」は、経鼻経管栄養、胃瘻と同じく、口から栄養摂取が困難になった時の栄養摂取方法です。
皆さまに分かりやすくご説明していきますね。
<中心静脈栄養とは>
中心静脈栄養は、心臓近くにある太い静脈に水分・電解質・栄養を補給する高カロリー輸液の点滴です。
病気によって口からの栄養摂取が難しい方や、消化管機能の低下が原因で長期間の点滴が適切と判断された方に対して行われます。
自宅で行うこともできますが、医療的な管理が必要となります。
<中心静脈栄養のメリット>
・1日1000~2500kcal程度まで栄養を投与でき、安定的な栄養摂取が可能
・消化管を利用せずに水分・栄養などを補給でき、末梢静脈栄養に比べて長期間に渡る利用も可能
・何度も針を刺す必要がない(カテーテルを留置できるため)など
<中心静脈栄養のデメリット>
・カテーテルの挿入部から細菌が侵入して感染を起こす恐れがある
・消化管機能が低下する恐れがある
・在宅で実施する場合は自宅で医療的管理を行う必要があるので、介護者に負担がかかる
・血栓症などの合併症を起こしてしまうことがある
・認知症がある場合などは、自己抜去の危険がある など
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