今回は、高次脳機能障害の一つである「相貌失認」についてお送りします。
「相貌失認」という言葉を初めて聞く方もいらっしゃるかもしれませんが、相貌失認をお持ちの方は決して少なくありません。
相貌失認について知っていただけたらと思います。
<相貌失認とは>
相貌失認は、高次脳機能障害の一つで、顔の輪郭や目・鼻・口など顔の構成要素は知覚できているのですが、その顔が誰の顔であるかを認識できない状態です。
家族や知人などよく知る人の顔が認識できないなどの症状がみられます。しかし、声や体型、服装や眼鏡、歩き方など顔以外の特徴で人物を識別することは可能です。
<相貌失認の方は意外と多い>
相貌失認の方の中には、生まれた時から相貌失認の症状を持っている先天性の方と、脳血管障害や脳腫瘍、脳外傷など後遺症として症状が現れる後天性の方がいます。先天性の場合は見逃される場合もあります。
有病率は人口に対して2.0~2.5%と意外と多いんです。
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