今回は、脳梗塞が起こりやすい場所についてお送りします。
脳には主要な太い血管がいくつかありますが、その中でも脳梗塞が起こりやすい血管があります。
どの血管で脳梗塞が起こりやすいのか、その血管で脳梗塞が起こるとどんな症状が出やすいのか、分かりやすくお話していきますね。
<脳梗塞の60~70%は中大脳動脈の梗塞>
心臓から分岐して脳に向かう血管には、主に内頚動脈と椎骨動脈の2本の動脈があります。そのうち内頚動脈からは、「中大脳動脈」と「前大脳動脈」の2本が分岐します。中大脳動脈は主に前頭葉の外側、頭頂葉の外側、側頭葉の脳細胞に血液を供給します。
中大脳動脈に狭窄や閉塞が起こると前頭葉・頭頂葉の一部や側頭葉の機能を障害し、各症状が現れます。
<中大脳動脈梗塞でみられる症状>
・意識障害
・片麻痺(上肢に強い)
・半身の感覚障害(上肢に強い)
・失語症
・失読失書(読み書きだけができなくなる)
・失認・失行
・半側空間無視
・ゲルストマン症候群
・同名半盲 など
*すべての症状が現れるわけではありません
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