今回も前回に引き続き、失語症についてQ&Aでお送りしたいと思います。
失語症の理解に役立てていただけると幸いです。
Q1. 失語症になるとどうして話せないの⁈
A1. 失語症になると脳の言語中枢からの指令が正しく出ないため
→私たちが話すときは、言語中枢で自分の話したい内容とマッチする言葉を選び、それに合う音を検索し、言語中枢からどのように話すかの情報を運動中枢に伝え、「話す」ことに必要な一連の動きが行われて、言葉を発することができます。
失語症になると言語中枢から正しい指令が出せなくなり、上手く話せなくなります。
Q2. 失語症と構音障害は何が違うの⁈
A2.構音障害は言語中枢ではなく、運動中枢が障害されたときに起こります
→失語症が言語中枢の障害によって起こるのに対し、構音障害は運動中枢の障害によって起こります。
口や舌の動きが障害されることによって話しにくくなるのが構音障害です。
構音障害だけでは言葉を聞いて理解することや、文字の理解、書字に障害は起こりません。
失語症と構音障害を合併される方はいます。
Q3. 失語症の人が言葉を理解できないは耳が聞こえていないの⁈
A3. 耳はちゃんと聞こえていますが、言葉を理解することが難しい状態です
→失語症の方は聴力に問題があるわけではありません。耳はちゃんと聞こえていても、言葉を正しくとらえることができなくなっているため、相手が話していることが理解できなかったり、誤って理解してしまうことがあります。
耳は聞こえているので、大声で話しかけても意味がないばかりか、むしろ不快なので気を付けましょう。
前向きに失語症のリハビリに取り組みたい方は、ぜひ、ことリハにご連絡下さいね!
コメントをお書きください