右脳損傷後のコミュニケーション障害 「ポイントを押さえてまとめる力の低下」とは⁈

今回は、右脳損傷後にみられることがあるコミュニケーション障害の一つ「ポイントを押さえてまとめる力の低下」についてお送りします。

脳梗塞、脳出血、脳外傷後に、話はできるけど何となくコミュニケーションが上手くいかないという方は、失語症や構音障害といったような診断名がつかないコミュニケーション障害をお持ちの場合が多いんです。

その原因は様々ですが、ポイントを押さえてまとめる力の低下は原因の一つです。

 

 

<ポイントを押さえてまとめる力の低下>

右脳損傷の方は、長い話になると話の細部にこだわってしまい、内容の重要なポイントをつかんで理解したり、言いたいことをまとめることが困難になることがあります。

長い話の理解や表出においてポイントを外してしまい、内容を系統的にまとめることができないためと考えられています。

これには、右脳損傷でよくみられる注意障害も関与していると考えられています。

 

<ポイントを押さえてまとめる力の低下でみられる症状>

・話の中で大切なポイントに気付けないことがある

・自分が気になった部分だけにこだわることがある

・相手が、双方が周知のことを省略して話すと、理解ができないことがある

・話したいことが沢山あると、順序立てて話すことができないことがある

・唐突に話を始めたり、説明が不十分で相手に伝わらないことがある

 

脳梗塞、脳出血、脳外傷などのコミュニケーション障害でお困りの方は、「ことリハ」にご相談下さいね。