今回は「頭部外傷」についてお送りします。
頭部外傷では脳が損傷する脳外傷が起こることがあります。
脳外傷でどんな症状が出るかなど、皆さまの参考になれば幸いです。
<頭部外傷とは>
頭部外傷とは、転倒、転落、交通事故などにより、頭に外からの力が加わり、頭の皮膚、頭蓋骨、脳に損傷をきたすことです。
日本の頭部外傷者数は年間およそ28万人と推定されています。
頭部外傷は大きく分けると皮膚外傷、頭蓋骨骨折、脳外傷に分けられます。
<頭部外傷の種類>
①皮膚外傷:皮膚の裂傷や皮下血腫(たんこぶ)のことです。
②頭蓋骨骨折:頭蓋骨が骨折することです。線状骨折、陥没骨折、頭蓋底骨折があります。
③脳外傷:脳挫傷、脳内血腫、硬膜外血腫、硬膜下血腫、外傷性クモ膜下出血、びまん性軸索損傷、脳震盪など脳実質に損傷が及ぶため、様々な症状が生じます。また、すぐに症状が出ず、数時間~数週間後に症状が出ることがあり、注意が必要です。
<頭部外傷の原因>
頭部外傷の原因は、交通事故、転落、転倒、暴行、虐待、スポーツやレクレーション中の事故などです。
交通事故による頭部外傷は頭部外傷全体の約半数を占めます。
頭部外傷による死亡のうち約60%が交通事故です。
<脳外傷でみられる症状>
脳の損傷部位によって症状が異なります。
・意識障害
・運動障害
・体性感覚障害
・言語障害
・高次脳機能障害
・視覚障害
・聴覚障害
・味覚障害 など
脳外傷による言語障害、高次脳機能障害などでお困りの方は、ぜひ、ことリハにご相談下さい。
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