アルツハイマー型認知症の原因は脳内に溜まるゴミ⁈

今回は、「アルツハイマー型認知症の原因」についてお送りします。

アルツハイマー型認知症の原因は、意外と早くから溜まり始めているんです!

皆さまの参考になれば幸いです。

 

<原因は脳内に溜まる2つのタンパク質>

日本の認知症の約70%を占めるアルツハイマー型認知症は、最も研究が進んでいる認知症で、その原因には2つのタンパク質が関わっていることが分かってきています。

その2つのタンパク質は、「βアミロイド」と「タウ」です。この2つのタンパク質が脳のゴミとなり、アルツハイマー型認知症の原因となります。

 

<βアミロイドは脳の老廃物>

βアミロイドは脳細胞が活動しているときに出てくる老廃物、つまり脳が活動した結果出てくるゴミです。

通常は脳の外に排出されたり、脳内で分解されたりしますが、脳が老化してくるとβアミロイドを分解・排出するシステムも衰えるため、脳内にゴミが溜まりやすくなります。

はじめは小さいのですが徐々に一つの塊になり、やがて脳細胞を死滅させる毒性を持ちます。

 

<タウは本来悪いものではないが…>

タウというタンパク質は、脳の神経細胞の維持に不可欠なものですが、βアミロイドが塊を作って毒性を持つようになると、タウも少し遅れて神経細胞の中に塊を作って毒性を持つようになります。

つまり、アルツハイマー型認知症は、2つのタンパク質が作る塊の毒性が神経細胞を殺すことが原因で起こると考えられています。

 

<βアミロイドは発症する20年前から溜まり始める>

アルツハイマー型認知症の元凶と言える脳のゴミのうちβアミロイドは、アルツハイマー型認知症を発症する20年位前から溜まり始めることが分かっています。

つまり、アルツハイマー型認知症は極めて潜伏期間が長い病気ということです。

脳が老化してくると、脳内にβアミロイドが溜まりやすくなってくるため、脳の老化を防ぐことが大切です。