今回は、失語症の「聞く」ことの障害についてお送りします。
失語症について、皆さまに知って頂けますと幸いです。
<失語症とは>
脳梗塞や脳出血などの脳卒中や、頭部外傷や脳腫瘍などによって、脳の言語を司る領域が損傷され、言語機能が上手く使えなくなった状態です。
失語症になると、「聞いて理解すること」、「話すこと」、「読んで理解すること」、「書くこと」の全てに障害が生じます。
障害の程度は人によって様々です。
<聞く(聞いて理解する)ことの障害とは>
失語症の「聞く」ことの障害とは、耳は聞こえているのに聞いた言葉の意味が理解できない状態を言います。
重症だと身の回りの品物の名前を言われても分からないような状態です。軽症の場合、日常会話の理解は比較的良好ですが、長い文や複雑な文になると理解が難しくなります。
<「聞く」ことの障害でよくみられる症状>
・耳は聞こえているのに理解できないことがある
・聞いた内容を頭の中に留めておくことが難しい
・早口や回りくどい話し方は理解しにくい
・長い文や複雑な文は理解しにくい
・相手が言っていることを真似して言うことができても、理解できなていないことがある
<「聞く」ことの障害で周囲が気を付けること>
・話し言葉だけではなく、視覚的なヒントも使って会話をしましょう(実物、写真、絵、文字を見せるなど)
・会話をするときはできるだけ1対1で騒がしくないところで話しましょう
・要点を絞って、簡潔に話しましょう
・こちらが話したことを理解してもらえたか確認するようにしましょう
失語症のリハビリに取り組みたい方は、ぜひ、ことリハにご相談下さいね!
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