今回は、失語症の「読む(読んで理解する)障害」についてお送りします。
どんな症状がみられるのか、どのようなサポートができるのか、皆さまに知っていただけると幸いです。
<失語症とは>
頭部外傷や脳腫瘍などによって、脳の言語を司る領域が損傷され、言語機能が上手く使えなくなった状態です。
失語症になると、「聞いて理解すること」、「話すこと」、「読んで理解すること」、「書くこと」の全てに障害が生じます。
障害の程度は人によって様々です。
<読む(読んで理解する)ことの障害とは>
失語症の「読む」ことの障害とは、目は見えているのに、見た文字や文章が理解できなくなっている状態です。
一般的に仮名に比べ漢字の方が理解しやすい傾向があります。
重症の場合は、単語でも理解が困難です。軽症の場合は、簡単な読み物を楽しむことはできますが、複雑な文章になると意味を細部
まで正しく読み取ることが難しくなります。
<「読む」ことの障害でよくみられる症状>
・文字を読んで正しく理解することが難しい
・漢字より仮名の理解が難しいことが多い
・文字を声に出して読むことが難しいことがある
・声に出して読めても、意味が理解できていない場合がある
<「読む」ことの障害で周囲が気を付けること>
・文字を見せるときはどこまで理解が可能か注意しながら見せましょう(単語から難しいのか、単語は理解できるが文章になると難しいのか、など)
・聞いて理解することが難しいときに文字を見せてヒントにするときは、単語で書いて見せるようにしましょう
・楽しみとして本を読んでいるときは、正しく理解できていなくても見守ってあげましょう
失語症のリハビリに取り組みたい方は、ぜひ、ことリハにご相談下さい♡
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