失語症の「書く」ことの障害って何⁈

今回は、失語症の「書く」ことの障害についてお送りします。

失語症になると字を書くことにも障害がみられます。

皆さまに失語症について知っていただき、失語症の方に寄り添っていただけますと幸いです。

 

<失語症とは>

脳梗塞や脳出血などの脳卒中や、頭部外傷や脳腫瘍などによって、脳の言語を司る領域が損傷され、言語機能が上手く使えなくなった状態です。

失語症になると、「聞いて理解すること」、「話すこと」、「読んで理解すること」、「書くこと」の全てに障害が生じます。

障害の程度は人によって様々です。

 

<書くことの障害とは>

失語症の「書く」ことの障害では、文字を書こうとしても文字が浮かばない、誤った文字を書いてしまうなどがみられます。

漢字より仮名の方が困難になる人が多いです。

重症の場合は全く文字が書けなくなることがあります。軽度の場合は、文章を書くことはできますが、難しい漢字が浮かばなかったり、濁点が抜けたり、助詞を誤るなどがみられます。

 

<「書く」ことの障害でよくみられる症状>

・文字を書こうとしても浮かばないことがある

・書きたい文字と違う文字を書いてしまうことがある

・漢字より仮名の方が誤りやすい傾向がある

・助詞を誤ったり、助詞が抜けることがある

・文を書こうとしても正しい文にならないことがある

 

<「書く」ことの障害で周囲が気を付けること>

・書きたい文字が浮かばず困っているときは、書いて見せてあげましょう

・誤った文字を書いていることに気付いていないときは、教えてあげましょう

・字を書くことの必要度は生活スタイルによって違うので、あまり必要度が高くなく拒否や抵抗がある場合は、無理に字を書く練習をやらなくても良いと思います

 

失語症のリハビリに取り組みたい方は、ぜひ、ことリハにご相談下さいね♡