今回は、「相貌失認」「街並失認」「道順障害」についてお送りします。
いずれも視覚系に関する失認です。
少しでも皆様の参考になれば幸いです。
<失認とは>
失認とは、高次脳機能障害の一種で、視覚、聴覚、触覚の機能には問題がないにもかかわらず、それが何か認識できない症状です。
見ても分からないのは「視覚失認」、聞いても分からないのは「聴覚失認」、触っても分からないのは「触覚失認」、空間を捉えられないのは「空間失認」と言います。
<相貌失認>
相貌失認は、人の顔が認識できない失認で、人の顔が分からない、覚えられない状態です。
家族や友人などよく知っている人の顔でも認識できなかったり、顔から性別や年齢を感じ取ることも難しくなってしまいます。
また、表情を読み取ることも難しくなることが多いです。
相貌失認は顔に対する視覚失認なので、声や服装などから誰なのか判別することは可能です。
<街並失認と道順障害>
街並失認は、自宅周辺など見慣れた場所にもかかわらず、どこなのか分からない状態です。
見慣れた景色であるとは気づけても、そこがどこであるかが分からない場合もあります。
街並失認は視覚失認の一種です。
道順障害は、自分がいる場所がどこなのかは分かっていますが、目的地との位置関係が分からない状態です。簡単に言うと方向音痴のような状態です。
道順障害は視空間失認の一種です。
失認の症状がある方は、失認の症状をカバーできる方法を見つけ出していくことも大切です!
お困りの方は、ぜひ、ことリハにご相談下さい。
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