今回は、「失行」についてお送りします。
「失行」という言葉は、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、脳卒中などの後遺症としてみられることがあるものなので、皆さまに知っていただけますと幸いです。
<失行とは>
失行は、高次脳機能障害の一つで、すでに教育や経験によって獲得されている動作ができない状態です。
今まで普通にできていた動作が、認知機能や身体機能、失行以外の高次脳機能障害が原因ではなくできなくなることです。
今回は、「観念運動失行」と「観念失行」について分かりやすく説明していきますね!
<観念運動失行とは>
観念運動失行とは、簡単に言うと単一動作が意識的にできない状態です。
例えば、右手を挙げる、手を振る、目を閉じるなどの動作が、普段はできるのに、「やってみて」と言われるとできない状態です。
真似でもできない場合があります。
観念失行は、右頭頂葉の損傷でみられることが多いです。
<観念失行とは>
やり慣れた一連の動作ができない状態です。
例えば、歯ブラシに歯磨き粉を付けて歯を磨く、急須に茶葉とお湯を入れてお茶を入れる、くしで髪を梳かすなどの様に今まで当たり前にできていた動作が、どうやればいいのか分からなくなりできなくなります。
観念失行も観念運動失行と同じく、右頭頂葉の損傷でみられることが多いです。
失行も失認と同じく、まず自分にどのような症状があるのか知ることが大切です。
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