今回は、「着衣失行」と「構成失行」についてお送りします。
どちらの失行も日常生活に影響を及ぼしやすいので、皆さまに知っていただけたらと思います。
<失行とは>
失行は、高次脳機能障害の一つで、すでに教育や経験によって獲得されている動作ができない状態です。
今まで普通にできていた動作が、認知機能や身体機能、失行以外の高次脳機能障害が原因ではなくできなくなることです。
今回は、「着衣失行」と「構成失行」について分かりやすく説明していきますね!
<着衣失行とは>
着衣失行とは、見慣れている服であってもどう着ればいいか分からなくなり、服を正しく着ることが難しくなる状態です。
例えば、服の上下や左右を間違えたり、袖に腕を通すことが分からなかったり、ボタンをかけることができなかったりします。
毎日行う着替えがスムーズに行えなくなるため、本人は大きなストレスを感じることが多いです。
<構成失行とは>
構成失行は、目でとらえた形から空間を正しく把握できない状態のことです。
図形や文字を正しく模写できなかったり、手本通りに積み木で簡単な形が作れなかったりなどがみられます。
平面は捉えられるけれども、立体は正しく捉えること難しいという人もいます。
距離感をつかむのが難しくなることも多く、リハビリや日常生活に支障をきたします。
着衣失行も構成失行も、正しく捉えるための手がかりやヒントを見つけ出していくことが大切です。
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