失語症の方と会話をするときのポイントとは? その①

今回は、失語症の方と会話をするときのポイントについてお送りします。

会話をする相手の方が気遣って下さると失語症の方は会話がしやすくなりますし、話し相手の方も失語症の方と会話がしやすくなりますよ。

失語症の方と会話をするときの参考にしていただけますと幸いです。

 

<ゆっくりはっきり話す>

失語症の方は、言葉を理解することが苦手になっているため、会話を即座に理解することが困難になります。

失語症の方と話すときは、ゆっくりと、大切な言葉を強調しながら、はっきりと話すようにしましょう。

だからと言って、大きな声で話す必要はありません。

普通の声の大きさで話してくださいね。

 

<短く分かりやすい言葉で>

失語症の方は言葉を理解するのが苦手になっていて、聞こえた言葉を長く頭に留めておくことも難しい場合があります。

ですから、長い文や回りくどい表現で話されると、ますます会話が理解できなくなってしまいます。

失語症の方と話すときは、短く、分かりやすい表現で話してくださいね。

 

<繰り返し言ってみる>

失語症の方は、一度聞いただけでは話が理解できないこともあります。

そのような時は、もう一度、同じ言葉を繰り返して言ってみましょう。

それでも伝わらないときは、他の言葉を使ったり、実物や文字を見せるなど、工夫して理解しやすくなるよう手助けしてあげましょう。

 

<先回りしないで待つ>

失語症の方は、何か言いたくてもなかなか言葉が出てこないことがあります。

話の流れから、何を言いたいのか分かることもありますが、そんな時でも先を急がないで、言葉が出るのを待ってあげて下さい。

最後まで聞こうとしているという姿勢を取ってもらえると、失語症の方は安心します。

どうしても言えそうにない時は、助け舟を出してあげてくださいね。

 

<急に話題を変えない>

失語症の方は、会話の途中で急に話題が変わると混乱する場合があります。

話題を変えるときには、別の話を始めることをしっかり伝えてあげてください。

話題を変えた後は、失語症の方が話を理解できているかどうか、気を配ってみてあげてくださいね。

 

失語症についてご質問・ご相談がある方、失語症のリハビリを受けたい方は、ぜひ、ことリハにご相談下さいね♡