脳のお話 前頭葉の働きとは? その②

今回は、前回に引き続き「前頭葉の働き」についてお送りします。

前回は前頭葉の「前頭前野」についてご説明しましたが、今回は「運動野」についてご説明していきたいと思います。

 

<前頭葉の働き>

前頭葉は、大脳の前部分に位置し、思考、感情、創造性、運動などを司ります。前頭葉は、司る領域によってさらに「前頭前野」「補足運動野」「一次運動野」に分けられます。(Instagramではイラスト付きで、さらに分かりやすく説明しています)

今回は「一次運動野」と「補足運動野」についてご説明していきます。

「前頭前野」については、前回投稿をご覧くださいね。

 

<一次運動野の働き>

前頭葉の一次運動野と呼ばれるところは、体幹、手足、顔面、舌などを動かす働きをしています。

右脳の運動野は体や顔の左側を、左脳の運動野は右側を動かします。

そのため、損傷した脳と反対側の体に麻痺が出ます。

頭頂部に近い部分の損傷では足や体幹に、耳側では手や顔面、舌に運動麻痺が生じます。

 

<補足運動野の働き>

補足運動野は、一次運動野のすぐ前にあり、運動の補助をする働きを持ちます。

運動を開始したり抑制したりという意思を、一次運動野に伝えます。

動作の順序や動きの調整も行います。 

両側に同じ機能があると考えられて、左右いずれかの障害だけでは目立った症状が出ない部位です。

 

顔や舌の麻痺などによる構音障害でお困りの方は、ぜひ、ことリハ神谷にご相談下さい。