今回は、前回に引き続き「前頭葉の働き」についてお送りします。
前回は前頭葉の「前頭前野」についてご説明しましたが、今回は「運動野」についてご説明していきたいと思います。
<前頭葉の働き>
前頭葉は、大脳の前部分に位置し、思考、感情、創造性、運動などを司ります。前頭葉は、司る領域によってさらに「前頭前野」「補足運動野」「一次運動野」に分けられます。(Instagramではイラスト付きで、さらに分かりやすく説明しています)
今回は「一次運動野」と「補足運動野」についてご説明していきます。
「前頭前野」については、前回投稿をご覧くださいね。
<一次運動野の働き>
前頭葉の一次運動野と呼ばれるところは、体幹、手足、顔面、舌などを動かす働きをしています。
右脳の運動野は体や顔の左側を、左脳の運動野は右側を動かします。
そのため、損傷した脳と反対側の体に麻痺が出ます。
頭頂部に近い部分の損傷では足や体幹に、耳側では手や顔面、舌に運動麻痺が生じます。
<補足運動野の働き>
補足運動野は、一次運動野のすぐ前にあり、運動の補助をする働きを持ちます。
運動を開始したり抑制したりという意思を、一次運動野に伝えます。
動作の順序や動きの調整も行います。
両側に同じ機能があると考えられて、左右いずれかの障害だけでは目立った症状が出ない部位です。
顔や舌の麻痺などによる構音障害でお困りの方は、ぜひ、ことリハ神谷にご相談下さい。
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