脳のお話 小脳の働きとは?

今回は、脳の「小脳の働き」についてお送りします。

小脳は「運動調節」を担っていますが、他にも大切な働きをしているんですよ。

皆さまの参考になれば幸いです。

小脳の位置については、ことリハInstagramにてイラスト付きで分かりやすく説明していますので、良かったらご覧ください。

(Instagramで「kotoreha」と検索をお願いします。)

 

<小脳の働き>

小脳は、筋や腱、関節からの深部感覚や内耳からの平衡感覚、大脳皮質からの情報を受けて、運動の強さや力の入れ具合、バランスなどを計算して調節するという、運動調節機能を担当しています。

また、小脳は運動学習をすると言われています。

最近の研究では、短期記憶や注意力、情動の制御、感情、高度な認識力、計画を立案する能力のほか、統合失調症や自閉症といった精神疾患と関係している可能性も示唆されています。

 

<小脳が障害されるとみられる症状>

・動きの調整が上手くできなくなり、手や足を動かそうとしたときに震えてしまう運動失調という症状がみられます。

・発話に関わる器官の運動失調による失調性構音障害も認められます。

・また、運動学習の障害、短期記憶の低下、注意力の低下、感情の制御の低下、計画を立案する能力の低下、知覚情報を素早く正確に認識する機能の障害などがみられることもあります。

 

失調性構音障害や短期記憶の低下、注意力の低下などでお困りの方は、ぜひ、ことリハにご相談下さい。