脳のお話 視床と視床下部の働きとは?

今回は、脳の「視床と視床下部の働き」についてお送りします。

実は、視床は脳出血の好発部位なんです。

視床の働きについて皆さまに知っていただけますと幸いです。

尚、ことリハInstagramではイラスト付きで視床の場所を分かりやすく説明しておりますので、良かったらご覧ください。

(Instagramで「kotoreha」と検索をお願いします)

 

<視床と視床下部の働き>

視床は、嗅覚系以外の感覚神経が大脳皮質の感覚中枢に到達する中継基地です。

全身の感覚、視覚、聴覚などの感覚入力知覚刺激情報を認識し、大脳皮質、大脳基底核に伝達しています。

視床下部は、内臓の働きや内分泌の働きを支配し、生命現象を司る自律神経系の中枢です。

感情や情動の活動と密接な関係があり、大脳皮質全域の調整の中枢でもあります。

 

<視床が障害されるとみられる症状>

・感覚低下

・視床痛という麻痺側の痛み

・損傷側と反対側の手足の麻痺

・左側の損傷で失語症がみられることも

・意識障害がみられることも

 

<視床下部が障害されるとみられる症状>

・ホルモン分泌不全

・高体温、低体温、変動体温

・過食、肥満、拒食、痩せ

・無飲、強迫多飲、高ナトリウム血症

・睡眠覚醒リズム逆転、無動無言、嗜眠、昏睡

・多動、強迫笑い、反社会的行動、記銘力障害

・不整脈、膀胱直腸障害、発汗異常

 

失語症などのコミュニケーション障害や高次脳機能障害のリハビリに取り組みたい方は、ぜひ、ことリハにご相談下さい。