今回は、「失語症と構音障害の違い」についてお送りします。
失語症も構音障害も、脳卒中後にみられることがある言語障害です。
皆さまにご理解いただけますと幸いです。
<失語症と構音障害は脳の損傷している場所が違います>
失語症は主に左脳にある言語中枢やその周辺が損傷したときに起こります。
また、被殻や視床を損傷したときにも失語症がみられることがあります。
構音障害は脳の運動野などが障害されたときに起こります(左右どちらでも)。
また、運動を調節する小脳などの損傷でも起こることがあります。
<失語症と構音障害は症状も違います>
失語症は、言葉を聞いて理解する、話す、読んで理解する、字を書くことが全てが困難になった状態です。
運動障害性構音障害は、発語器官(口や舌、喉など)の麻痺や運動の調節の低下のため、発話が不明瞭になった状態です。
<失語症と構音障害は合併することも>
脳卒中などで、脳の言語中枢と運動野のどちらも損傷すると、失語症と構音障害を合併することがあります。
その場合は、失語症と構音障害、それぞれに対するリハビリが必要です。
失語症や構音障害などのコミュニケーション障害のリハビリに取り組みたい方は、ぜひ、ことリハにご相談下さい。
コメントをお書きください