高次脳機能障害ってどんな風に捉えたらいいの⁈

今回は、高次脳機能障害の捉え方についてお送りします。

皆様が高次脳機能障害の方と接するときのヒントになれば幸いです。

 

<高次脳機能障害とは>

高次脳機能障害とは、脳梗塞や脳出血、脳外傷などの脳の損傷が原因で、脳機能のうち、言語や記憶、注意、情緒、行動、学習、判断、知覚といった認知・精神機能に起こる障害です。

高次脳機能障害の患者さんは、全国に50万人くらいいると推定されています。

 

<高次脳機能障害と他の機能との関係性>

高次脳機能は脳の他の機能、つまり運動機能や知覚機能、さらに全身状態と影響を及ぼし合っています。

ですから、高次脳機能障害の症状が単独で出るわけではなく、全身状態や運動機能、知覚機能の影響も受けます。

どこまでが高次脳機能障害による症状で、どこからがそれ以外の要因によるものなのかの判断は、厳密には難しいんです。

 

<現状の把握が大切>

高次脳機能障害の方と接するときにまず大切なことは、今、何ができて、何ができないのかを把握することです。

どんな高次脳機能障害があるのかを知ることはもちろん大切ですが、原因が一つではなく線引きできないこともあるため、生活の中でできることとできないことを明確にし、理解することが大切です。

一人でできないことも、誰かと一緒ならできる場合もありますよ。

 

<一人の人ととして捉える>

高次脳機能障害について知り、理解することはとても大切なんですが、それ以上に大切なことは、障害ばかりに目を向けず、高次脳機能障害を持っている方を一人の人として捉えることです。

高次脳機能障害もその方の個性というように捉えていただき、接し方、対応の仕方を考えていただくと良いと思います。

 

お互いを理解することで、当事者の方も、関わる人も、生活しやすくなってきますよ♡