失語症の方とコミュニケーションを取る時の心構えとは?

今回は、「失語症の方とコミュニケーションを取る時の心構え」について、お送りします。

失語症の方と会話をする際の参考にしていただけますと幸いです。

 

<子ども扱いしないで>

失語症の方は、言葉を聞いて理解することが苦手になったり、言葉がスムーズに出てこないために、知的機能が低下していると誤解され、子ども扱いされてしまうことがありますが、失語症で知的機能は低下しません。

子ども扱いは、失語症の方を傷付けてしまいます。

失語症の方と接するときは、年齢相応の接し方を心がけましょう。

 

<会話は落ち着いた雰囲気で>

失語症の方は言葉を理解するのが苦手になっています。

注意力が低下している方もいらっしゃいます。

そのため、周囲が騒がしいとますます言葉が理解しにくくなってしまい、パニックに陥ることもあります。

失語症の方と話すときは、できるだけ静かな環境で、落ち着いて会話できるよう心がけましょう。

 

<名前を呼んでから話しかけましょう>

失語症の方は、急な話しかけに対応できないことがあります。

失語症の方と話すときは、最初に名前を呼んで、失語症の方がこちらに注意を向けたことを確認してから話し始めましょう。

失語症の方が心の準備ができてから話しかけると、会話も理解しやすくなります。

 

<お互いの顔をよく見て>

失語症の方は言葉の理解が苦手なので、相手の表情や身振りも会話の理解の助けになります。

また、失語症の方は言葉がスムーズに出てこないことがあるため、

こちらも表情や身振りから言いたいことを推測する必要があります。

失語症の方と話すときは、お互いの顔をよく見て話しましょう。

 

<話し言葉以外の手段も使いましょう>

失語症の方は、相手が話している内容を十分に理解できないことがあります。

失語症の方の理解が難しいと感じた時は、会話に関係のある写真や絵、文字(単語)などを見せてあげて理解がしやすくなるよう助けてあげましょう。

また、失語症の方が言葉が出なくて困っている時には、言いたいことを絵や図で描いてもらうのも良いですよ。

 

<スムーズにいかなくても会話を楽しめる雰囲気を♪>

失語症の方も、会話を楽しみたいのです!

上手く話せなくても、楽しいと思える雰囲気を作ってあげましょう♡

他愛もない話の時は、理解し間違えていたり、言い間違えていてもあまり指摘しないで、会話そのものを一緒に楽しんで下さいね♪

 

失語症でお困りの方や、リハビリに取り組みたい方は、ぜひことリハにご相談下さい。