脳卒中後の構音障害についてQ&Aで答えます <その②>

今回も前回に引き続き、「脳卒中後の構音障害」についてお送りします。

今回は、リハビリのお話を中心にお送りします。

皆様に構音障害についてご理解いただけますと幸いです。

 

<Q1. 構音障害のリハビリはどうすればいいの⁈>

A1. できるだけ言語聴覚士 と一緒に行いましょう。

→構音障害を引き起こしてる原因や構音障害の程度は人によって違います。

自己流のリハビリを行っていると顔の左右差が大きくなってしまったり、口や舌に力が入り過ぎてしまったり、無理な声の出し方になったりと、不自然な話し方になったりすることも。

リハビリはできるだけ言語聴覚士と行うことをお勧めします。

(構音障害が軽度の方は、自主トレのみでも大丈夫な方もいらっしゃいます)

 

<Q2. 構音障害のリハビリはどれくらいやればいいの⁈>

A2.リハビリの期間は人によって違います。

→構音障害が軽度の方で発症から1~2か月で改善する方もいらっしゃいますが、リハビリに長い期間を要する方もいらっしゃいます。

また、一度リハビリを終了した後にまた話しにくくなったと感じ、リハビリを再度始める方もいらっしゃいます。

そのような方は、話しやすい良い状態を維持するためにリハビリを続けています。

 

<Q3. 一度良くなったと思ったのに、また話しにくくなくことがあるのはどうして⁈>

A3. 筋力の低下や筋肉の拘縮、呼吸機能の低下が考えられます。

→リハビリを終了された後に、しばらくして話しにくくなられた方は、口や舌、喉の筋力低下や呼吸機能の低下などが考えられます。

また、口や舌などに麻痺がある場合は、麻痺がない側に比べ筋肉が硬くなりやすいので(拘縮)、リハビリを終了してしばらくすると話しにくくなることがあります。

リハビリを終了された後に、また話しにくくなったと感じる方は、ぜひ言語聴覚士にご相談下さい。

 

構音障害でお困りの方や、構音障害のリハビリに取り組みたい方は、ぜひ、ことリハにご相談下さいね。