今回は、全失語の方と接するときのポイントについて、お送りします。
全失語は失語症の中で最も重度の失語症です。
全失語の方とコミュニケーションを取る時の参考にしていただけますと幸いです。
<話を聞くときのポイント>
話そうとしても言葉はほとんど出てこないため、話し言葉以外で気持ちや意見を伝えてもらう必要があります。
〇・✕を指さしてもらったり、トイレやお風呂、食事など日常的によく使う言葉のイラストを準備しておいて指さして教えてもらうことも大切です。
<話しかけるときのポイント>
言葉を聞いて理解することが難しいため、話しかけるときは、会話に関係する場所や実物、写真、絵などを見せながら話すことが大切です。
また、表情やジェスチャーも最大限に活用することも大切です。
<心理面へのサポート>
全失語は最重度の失語症で、全失語の方は言葉を聞いて理解できない、話せない、文字を見ても分からない、字も書けない…と、落ち込み、心理的には非常に厳しい状況です。
まずは寄り添って、気持ちを汲んであげましょう。そして、絶えず関わってあげることが大切です。
失語症などコミュニケーションでお困りの方は、ぜひ、ことリハにご相談下さい。
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