脳のお話 被殻の働き

今回は、脳の「被殻」の働きについてお送りします。

「被殻」と言う言葉は聞き慣れないかもしれませんが、被殻は脳出血が最も起きやすい場所なんです。

皆さまの参考になれば幸いです。

 

<被殻の働き>

被殻は手足の動きを制御しているほか、意思決定や運動機能に深く関わっています。

視床、脳幹、大脳の運動新皮質などが連携していて、身体運動のあらゆる面をサポートしています。

運動の選択、および以前に学習した運動を自動的に実行する際にも役割を担っていて、特に「強化学習」に関係していると考えられており、過去の経験をもとにその状況で最も望ましい行動を選択する際に関与しています。

 

 

<被殻が障害されるとみられる症状>

被殻も視床と並んで脳出血の好発部位です。

損傷すると以下の症状がみられます。

・損傷部位と反対側の手足や顔の麻痺

・損傷部位と反対側の感覚障害

・意思決定や最適な動きがスムーズにできない

・左側の損傷で失語症がみられることも

・重症だと意識障害がみられることも

・損傷が小さいとほとんど症状が出ないことも

 

コミュニケーション障害でお困りの方やリハビリを受けたい方は、ぜひ、ことリハにご相談下さいね。